人は全て素晴らしい Eve 『私は〝何様〟だ! そしてあなたも〝何様〟だ!』

 

 人生は良くも悪くも一度限り。よりよく生きたいですね。

 

Eve 氏著『私は〝何様〟だ! そしてあなたも〝何様〟だ!』 ( Kindle 版 2024)年 

 

 

 本書のEveさんは、大阪府生まれ。「お日さん」子」として生まれた感覚がありながら、家族関係には悩みが多かったのです。でもいつでも見えない存在と一緒にいる感覚があり、全然寂しくなかったようです。父親を早くに亡くしますが、自分の希望をノートに書き、潜在意識に刻むことで願望を叶えるという経験をしてきました。

 

 保育士や英語講師としての経験を経て「愛と光とエネルギーの宝導師」として活動、数多くの人々の悩みや不安によりそい、伴走されてきた方です。

 

 人生誰しもよく行きたいものですが、自分には生きる価値がないとか、生きて行く自信を失っている人も多いですね。

 

 本書は誰でも自分の願いを強く思い、前向きに生きることで、人生切り拓くことを説いています。タイトルにもある「私は何様」というのは、自分も他人もこの世で唯一の貴重な存在だとみつめ、生かされている感謝の気持ちをもつことで救われることを説いています。

 

 皆様も本書を通して「一体自分は何様」なのか見つめ直し、感謝の気持ちをあらたにされるのはいかがでしょう。温かい気分になれると思います。

 

  私もあらためて「自分は何様」なのかみつめ、より楽しく軽やかに生きて行きたいと思います。

 

 

「私は何様」

 

人生どう切り開くか 桜井直樹氏『ヒトは一度しか死ねないのだから』

 

 皆さん、SF小説はお好きですか。

 

 私の知人でもある作家の桜井直樹氏が『ガーディアン・デ・ラ・ゲール: 〜戦争の番人』(Kindle版 2023年3月)を刊行し、ベストセラーになったのは記憶に新しいところです。それに引き続き、この度、2作目の刊行で商業出版を成し遂げられました。

 

 

『ヒトは一度しか死ねないのだから』 (みらいパブリッシング 2024年2月)

 

  前作は未来の自分が現在の自分に奇想天外な頼み事をし、それによって自分の未来を切り開くという内容でした。それに対して今作の舞台は600年後の地球です。

 

 ロボットがほとんどの仕事を請け負い、四季はなくなり、雨も降らない世界。人間にすると、表見的には安楽だけど、何のための人生か考えてしまうような社会になっています。

 

 そこでは神から見捨てられたような人類と、万能に見えるロボットが共生する灼熱地獄みたいな世の中です。

 

 どうしようもない社会ですが、主人公の少年と天才科学者の出会いで、運命が変わりはじめます。万能なロボットがいれば、人のできることはないのか、人はどう生きるべきか。人同士、ロボットと人など、いろいろな愛の形が発生します。人類はどう生きるべきか、個人として理想をどこにおくべきか考えさせる、エンタテイメントノベルの誕生です。

 

 

 表題の『ヒトは一度しか死ねないのだから』 というのは、言い換えると人生一度しかないということです。一度しかないのだから、どう生きるかが大事になるのでしょう。でもある意味、現実はこの小説をも超えている部分があるのではと思ってしまいます。2次元キャラと結婚した女性や、初音ミクと結婚した男性の話が話題になっていました。それだけ恋愛も価値観も多様化しているのでしょう。

 

 でも本書は、時代に流されるのではなく、自分の理想をしっかりもち行動することでしか理想の未来は来ないと語っているように思えます。私も理想を現状のはるか外に置き、自分も人類も輝きながら生きていける、そんな社会を目指しています。人生どう生きるか、あらためて突きつけられる刺激的な小説でした。

桜井直樹 第2作

 

 

<目次>

プロローグ~女神に託したもの~

第一章:エンカウンター・ウィズ・アウトサイダー

第二章:サーチライト・フォー・ユー

第三章:ミーティング・アンド・ミッシング

第四章:リブート・オブ・バディ

エピローグ~遺志を継ぐもの~

 

 

幸せとは 望月俊孝氏『3秒ごとに幸せを引き寄せる 強運の法則55』

 皆さん幸せになりたいですか。でも幸せになるには、決死の努力が必要だと思っていませんか。そんな困難な思いをひっくり返すような本が出版されました。

 

望月俊孝氏『3秒ごとに幸せを引き寄せる 強運の法則55』ポプラ社

望月俊孝氏『3秒ごとに幸せを引き寄せる 強運の法則55』



 望月俊孝さんは成功哲学、瞑想法などに造詣が深く、宝地図、レイキ、エネルギーマスターなどの人気講座を主催されている方です。必死に努力するのではなく、自分は強運だと思うことで幸せを引き寄せる、そんな夢のような方法を説かれています。

 

 本文中に、「強運になるあいうえお」の法則という内容があります。

あ(愛)、い(インスピレーション)、う(運)、え(縁)、お(恩)を意識することで、感謝の気持ちが生まれ、自然と運を引き寄せるとのという内容です。自分に与えられたものを意識し、感謝することで、自然に運を引き寄せるということなのでしょうね。

 

 でも本書は最初から最後まで読まなければならないものではありません。数頁で1項目になりそれぞれに幸運を引き寄せる秘訣やワークが記されています。

 

 私も幸運を叶えようと、思いを込めながら、さっと頁を開きました。すると出て来たのは「限界は、心の中にしか存在しない」でした。限界という絶対な存在があるわけではなく、自分の心の中で勝手にブロックをつくっているということなのですね。

「限界は心の中にしか存在しない」

 

 私もこれから自己が存在することの幸運をかみしめながら、一層の幸運を引き寄せたいと思います。

幸せとは 望月俊孝氏『3秒ごとに幸せを引き寄せる 強運の法則55』

 皆さん幸せになりたいですか。でも幸せになるには、決死の努力が必要だと思っていませんか。そんな困難な思いをひっくり返すような本が出版されました。

 

望月俊孝氏『3秒ごとに幸せを引き寄せる 強運の法則55』ポプラ社

望月俊孝氏『3秒ごとに幸せを引き寄せる 強運の法則55』



 望月俊孝さんは成功哲学、瞑想法などに造詣が深く、宝地図、レイキ、エネルギーマスターなどの人気講座を主催されている方です。必死に努力するのではなく、自分は強運だと思うことで幸せを引き寄せる、そんな夢のような方法を説かれています。

 

 本文中に、「強運になるあいうえお」の法則という内容があります。

あ(愛)、い(インスピレーション)、う(運)、え(縁)、お(恩)を意識することで、感謝の気持ちが生まれ、自然と運を引き寄せるとのという内容です。自分に与えられたものを意識し、感謝することで、自然に運を引き寄せるということなのでしょうね。

 

 でも本書は最初から最後まで読まなければならないものではありません。数頁で1項目になりそれぞれに幸運を引き寄せる秘訣やワークが記されています。

 

 私も幸運を叶えようと、思いを込めながら、さっと頁を開きました。すると出て来たのは「限界は、心の中にしか存在しない」でした。限界という絶対な存在があるわけではなく、自分の心の中で勝手にブロックをつくっているということなのですね。

「限界は心の中にしか存在しない」

 

 私もこれから自己が存在することの幸運をかみしめながら、一層の幸運を引き寄せたいと思います。

変わらぬものはあるか 山折哲雄氏『仏教とは何か』

 

 日本の伝統宗教の代表格と言えば間違いなく仏教でしょう。仏教と言うと、インドから流伝した宗教という印象が強いですね。でも日本仏教は、インド仏教にはない要素が相当に付加・変容されています。そんな仏教の源流と日本化の様子を分かりやすく、興味深く説いた一冊があります。

 

山折哲雄氏『仏教とは何か』

 

山折哲雄氏『仏教とは何か ブッダ誕生から現代宗教まで』中公新書

 

 筆者の山折哲雄氏は宗教学や思想史を専攻し、東北大学国立歴史民俗博物館国際日本文化研究センター名誉教授などを歴任された方です。宗教や思想に関して幅広い著作をのこされています。

 

 本書は仏教について書かれた本ですが、単にブッダの思想にとどまりません。一章 仏陀の人生、二章 ブッダと現代、三章 仏教思想のキーワード、四章 日本仏教の個性、五章 民俗仏教の背景、六章 現代との接点で構成されています。古代から現代への展開、日本での土着化など、変容と土着化に主眼を置いています。

 

 仏教というとブッダの思想のことと思われている方も多いですが、実態は単純ではありません。日本では仏教と言うと、死者の儀礼(葬儀)と密接な関係があると思われています。でもこれは極めて日本的な現象で、他地域ではあまりない特色です。葬儀に関して、伝統的な中国世界では道教が、朝鮮では儒教が担い、僧侶が葬儀に関わることはありませんでした。ブッダは人の生き方の哲学として教えを説いたのであり、死後のことに対してはあまり説くところがありません。『大般涅槃経』によると、ブッダは弟子たちに遺骨の供養に関わるなと言っているのに、遺骨は分配され、塔が建立されて、仏舎利信仰が生じます。ブッダ没後からすぐ、本人の意思とは違う方向に進んでいるのです。

 

 日本に伝来した仏教は日本の祖霊観と重なり、先祖信仰、墓信仰、山岳仏教などに展開します。インドを起源とする宗教を基盤にしながらも、その上に付加され、変容を遂げた様相を示しています。

 

 仏教思想の源流と変容を考える上でも興味深い一冊です。

災害と地域社会 山下祐介氏『東北発の震災論』

 日本は地震大国だと言われます。1月1日に石川県能登地方で地震が起こり、輪島、珠洲などの地域で大被害が起こり、一月半が経ちました。家や家族を失った多くの人が未だ不便な避難所生活を余儀なくされています。政府や自治体の支援も十分ではなく、これが自分の住んでいる場所だったらと思うと恐怖に駆られます。この能登地震と関連して思い出されるのが東日本大震災です。

 

山下祐介氏『東北発の震災論ー周辺から広域システムを考える』ちくま新書 2013年

 

山下祐介氏『東北発の震災論』

 

 

 本書は単に被害の広大さを訴えるだけでなく、その背後にあるシステムを問題にしています。東日本大震災の被害を大きくしたのは津波が大きな要因ですが、中央のために周辺がリスクを負い、中心から地方に利益を還流させる「広域システム」が問題だと指摘しています。その象徴的な存在がまさに福島原発の事故です。このシステムから抜け出し、地域がいかに自律的に動くべきかを解いたのが本書です。

 

 筆者は震災直後の2年間、当時在職の大阪府から、地方自治法による職員派遣で岩手県沿岸地方の業務に携わり、その後福島県沿岸部の業務に関わったことがあります。本書を読むと当時の様子が生々しく思い出されるようでした。

 

 被災地では住宅地だけでなく、地域全体が被災し、市役所や町役場、そして職員も多大な被害を受けています。また東北地方の沿岸地域と言っても津波の被害状況はは地域によって異なっており一律ではありません。

 

 自宅が流され、家族や知人を失っただけではありません。コミュニティーや地域産業社会の喪失に至る地域の成立基盤も根こそぎ失われたのです。

 

 地域社会は復興する必要がありますが、問われるべきは復興の内実です。表面的に美しい町をつくるのではなく、人々が本当に住みやすい街を作る必要があります。何がいいのか地域によって要件は違うでしょう。でも個々の地域に根差した要素を加味してこそ本当の意味での地域の復興があります。決してゼネコンが儲けるためだけの似非復興事業であってはならないと思います。

 

 どこでどんな災害が起こるかわかりません。本書を読みながら、自分の町ならどうか考える機会にするのもいいかと思いました。

 

魂の目的とは クリスタル♡ゆき氏著『天使が好きならマーケティングを学べ⁉』

 

 人生100年と言います。会社や職場を停年で離れても、まだまだその先があります。残された長い時間、どう過ごすかで人生の質が決まりますね。そんな人にも役立ちそうな一冊があります。

 

 

クリスタル♡ゆき氏『天使が好きならマーケティングを学べ⁉』

 


クリスタル♡ゆき氏著『天使が好きならマーケティングを学べ⁉』Kindle版 2024年 

 

 クリスタル♡ゆき氏は静岡県在住で、ペットロスからスピリチュアルの世界を知って心を取り戻しました。それにマーケティングの手法を取り入れることで、エネルギーを金に変えられることを提示されています。

 

 世の中には毎日忙しく過ごしているのに、全くお金が貯まらない人が数多く存在します。ひょっとしたら私もそうなのかもしれませんが。そういう人は魂の目的が明確になっていないと説いています。

 

 「裏切り」「いじめられた経験」などをヒーリングして癒やすことが重要です。そしてマーケティングで自分の人生のゴールを明らかにすることで、自分の魂の目的を知ることができます。そして人からの人への感謝を知ることで、本当の幸せの意味がわかると、お金も自然に循環循環するのです。

 

 とは言っても、何かをはじめるにはこころがまえが必要です。強い信念を持ち、少々のことでもあきらめず、くじけず続けることが必要です。一人でするよりも仲間と一緒ならば心強いでしょう。

 

 本書では自分の魂を知るためのワークの他に、「お金のブロックのはずし方」「マーケティング」「プロフィールの作り方」など、興味深い話題が多数提示されています。皆様方も本書で、自分の魂を見直すのはいかがでしょうか。