私も近年還暦を迎え、自分の残り時間を意識する年齢になり、知人の訃報が相次ぐ状況です。そんな中でも人生を豊かに送り、自分の人生は満更でもなかったと思いながら生を完結したいですね。そんな時に出会った本があります。
充実した人生は人間関係の改善から始まる』セルバ出版
上倉妙さんは京都で認定心理士・人間関係コンサルタントをしながら、日本のヒーリング法であるレイキなども広められている方です。常に人間に向き合っている著者がどんな人生の作り方を提示しているのでしょうか。
(内容)
- 元気で長生きしたい、残された時間の見積もり方
長生きしたいのは人の情けの常。でも実際には何歳まで生きられるか分かりません。でも自分で、何歳まで生きるか決め、どのように生活するか、しようと思ったことを積極的に実践する態度が重要になります。毎日輝いて生きて、いつ亡くなっても悔いのない生き方がしたいですね。
- 豊かに時間を使う方法
自分がどのように時間を使っているか具体的に把握することが必要です。
実際に自分が使っている時間(起床、出勤前の準備、通勤、帰宅、夕食、就寝など)を書き出します。そして自分のしたいこと(趣味、運動など)を付け加えます。するとかなりの人は時間が足らなくなるでしょう。すると三割くらい削り、身軽にして、今までと時間の使い方を変えるのが、豊かに時間を使う第一歩になるでしょう。
- 常識とはどういうものか
「〜すべき」「〜しなければならない」と思っていることはありませんか。でもそれは自分だけの価値観で、他人は違うことを自覚してますか。
対人関係でイラッとすることは誰にでもあると思います。そういうことがあれば、メモしておき、何にイラッとしたのか言語化する方法があります。自分がどんなことを意識し、それが他人の価値観と違うことを認識するのが良いのです。自分だけの価値観だと思えば、少しはいらいらも少なくなるかも知れません。
- 「考える」「悩む」
「考える」ことと「悩む」ことは違います。「考える」とは、論理的に分析し判断しようとしている過程のことで、前向きの行為です。
対して「悩む」とは、心配、不安に思っていることで、前に進めないことを意味します。「悩み」を解決するには、悩んでいることを書き出すことが大事です。もやもやしたものを言語化することで自分で気づくことができます。悩みが解決することで、有効時間が増えるとその分、時間も豊かに使えます。
(感想)
いかがでしたか。生きている限り、有意義に過ごしたい、希望をもって生きたいと思うのは人情ですね。でもついだらだらしてしまうことも多いですね。そういう時は本書を思い起こし、時間の使い方を工夫してみるのもいいのではないでしょうか。
(アクション)
私も本書で示されているように、時間を書き出し、限られた時間をさらに有効に使いたいと思います。