自分の思いや考えについて効率的に好意的に相手に伝えることができれば素晴らしいですね。いわゆるプレゼンの技術は、何もビジネスだけでなく、いろんな場面で効果を発揮します。

 

 

森本曜子氏『一瞬で場をつかむ プレゼン 伝え方のルール』

 

 

(ブックレビュー)


森本曜子氏『一瞬で場をつかむ プレゼン 伝え方のルール』(同文館出版 平成28年

 

 本書の著書である森本曜子氏は名古屋でラジオパーソナリティーを務めるなど、いわば話のプロです。でもプロではなくても、いかに自分のペースで伝わる話し方ができるかについて伝えているのが本書です。

 

 今回もまず3つの課題を立てて読み込みました。



1)どうすれば伝わるプレゼンができるか

 いきなり本題に入るのではなく、まずは相手といい空気をつくることが大事です。自己紹介の際には、自分の経歴や自分の強みだけを言ったのでは共感が得られません。成功経験だけでなく、失敗経験や弱みも混ぜるのが大事です。また自分が話したいことだけに集中するのではなく、聞いている側がどんな気持ちで聞いているかを意識しながら、相手に質問して見るのも大事です。

 

 

2)プレゼン準備はどうするか 

 よほど慣れている話題ならともかく、何もなしでいきなり話すのはやめた方が無何です。できるだけ原稿を準備します。あらすじを考え、何度か音読して、調子を確かめるのです。そして本番では原稿を見ないでも話せるようにすればなおいいことでしょう。

 

3)どうネタづくりするか

 いろいろ話をしているうちに話すネタに困ることもあります。ネタはいろいろある方がいいのですが、あまり専門的な内容よりも日常的な話題の方が興味を引きます。そのためにはふと思いついたものはメモをしておき、第三者的にではなく、自分の問題として引き寄せて考えるようにしておけば、生き生きした内容になるでしょう。

 

 

(感想)

 プレゼンというといろいろスキルが必要に思う向きもあるかも知れません。でも実際には本書で書かれているように意外にシンプルですね。スキルという以前に自分がどうあるかが一番大事かと思います。表面的な話よりも、自分の人生や思いが投影されている話の方が興味を引きますものね。いかに自分の内面を充実させるか、今後も留意したいと思います。